「みんなでつくる子育て辞典」は子育てに関する情報集です。

家庭的保育事業

| コメント(1)

 家庭的保育事業(保育ママ事業) は1950年代、京都市や横浜市で始まった。
家庭的な雰囲気の中で過ごせるのが利点で、近年は待機児童対策として首都圏で広がっている。国は児童福祉法を改正し、2010年度から国の事業に位置付けた。国のガイドラインでは、対象は3歳未満▽3人以下(補助者がいれば5人以下)▽保育場所は9・9平方メートル以上(3人を超える場合は人数×3・3平方メートル以上)。保育料は自治体によって異なり、福岡市は認可保育所と同様の料金設定。09年度は77市区町で実施。2592人が利用した。
 待機児童解消のために期待された家庭的保育事業であるが、運営上の課題が見えてきた。補助はあっても、玩具などの教材費や補助者2人の給料を払えば、保育者の手元にはあまり残らず、ほとんどボランティア状態のところもあるという。
 また、保育の質の確保には保育ママの定期的な研修や情報交換も必要だが、そうした機会も設けにくい。昨年、神奈川県の保育ママ宅で生後4カ月の子が昼寝中に死亡。静岡県でも、1歳の子が車の窓に首を挟んで重体になる事故が起きている。

コメント(1)

コメントする

このブログ記事について

このページは、有松が2011年1月28日 20:51に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「特別非常勤講師制度」です。

次のブログ記事は「幼稚園の私学助成」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 5.14-ja
Powered by Movable Type Pro