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固形食の開始時期

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 乳児が固形食を始める時期は、乳児が固形食を必要としているか、また受け入れる準備ができているかどうかによります。一般的には、乳児が十分大きくなって、乳児用調合乳よりももっと高カロリーの食品を必要とするようになった時期に固形食が必要となります。目安としては、乳児がほ乳びんのミルクを飲み干しておなかがいっぱいになっても、2〜3時間以内にまたおなかをすかせるようになったときです。大体6カ月齢までに、このような段階に達します。これより小さい乳児では、中には食べものを舌の奥の方にのせてもらえば飲みこめる子もいますが、まだ固形食をうまく飲みこめません。親の中には、夜通し乳児を眠らせておこうとして、まだ小さい乳児に大量の固形食を食べさせる人もいます。こういう試みはたいていうまくいきませんし、早くから乳児に食べることを強いると、嚥下(えんげ)性肺炎を起こしたり、後に食事に関する問題が起きる原因となります。多くの乳児は、母乳や人工乳を飲んだ後で固形食を食べます。そうすると吸いたいという欲求と、早く空腹をいやしたいという欲求の両方が満たせるからです。
 乳児は、年長の小児や成人よりも食物アレルギーや不耐性を引き起こしやすいものです。短期間に多くの種類の食物を与えると、もしこのような反応が起きた場合にどの食物が原因なのかをつきとめにくくなります。このため、新しい食物を与えるのは1回に1品にして、新しい食物は週に1品までにすべきです。乳児がその食物に耐性があるとわかったら、また新しい食物を与えます。
 最初に1種類の穀物を与え、それから果物、野菜を与えます。肉類は良質のタンパク源ですが、約7カ月以降に与えます。多くの乳児は、最初は肉類を受けつけません。
 乳児が新しい食べ方を学べるよう、食物はスプーンで与えます。6〜9カ月齢の乳児は、食物をつかんで自分の口に入れることができるようになります。そうなったら、自分で食べやすいように促してあげる必要があります。しかし、乳児は小さくて硬いかけら(ピーナツ、生のニンジン、あめ玉、小さなクラッカーなど)をのどに詰まらせやすいので、そのような食物は遠ざけておかなければなりません。市販のベビーフードよりも、家庭で煮て裏ごしした食物の方が経済的ですし、栄養も適切に摂取できます。
 乳児は甘い食物を好みますが、砂糖は特に重要な栄養素ではないので、与えても少量だけにするか、あるいはまったく与えないようにします。ベビーフードの甘いデザート類は赤ちゃんに与えても何の利点もありません。はちみつは生後1年間は与えてはいけません。はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり、年長の小児や成人には無害ですが、乳児ではボツリヌス中毒を引き起こすおそれがあるからです。
(メルクマニュアル家庭版より)

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このページは、有松が2010年5月20日 06:48に書いたブログ記事です。

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